除夜の鐘が鳴り響く時
今年の最後を告げる音色だと今宵初めて知らされる
気付いた時は既に時遅し
除夜の鐘が鳴り響いた時が自らの最期の時だと今宵悟る

明けゆく朝さえ見上げることも赦されず

初日の朝光さえも見上げることを赦されず
邪光の囁きに絶壁の夜光に辺り一面覆われる
生きて帰ることも叶わず

社に魂となり還りざく頃
辺り一面を見渡す

除夜の鐘を鳴らす自らに問い掛ける
そう…先より鳴り響く除夜の鐘…
それは…自らの生命の鼓動が鳴り終わる最期の知らせ

最期まで幸せを手に出来ず
手にしたのは消えぬ罪
朝露がこの身を照らす頃
魂は遥か彼方に

在りし日の幸せ
二度と戻る事は無い

破壊者に全てを奪われ
心無い一言が止めどなく突き刺さる
救われぬ心救われぬ身体
永久に救われぬ世界

焦土と化した地に
今宵異変が起きる
不吉な空から前触れも無く
降り注いだ黒い雨に
最早為すすべも無く
ただ滅びを待つしか無い

全てが終わりゆく刻(とき)
この地に惨劇がもたらされる
全てが今宵終わり
永久に来ない明日へと
滅びを受け入れ
身体から抜け出る魂
行き先さえも解らず
焔へと変わり社(やしろ)へ向かい

全てが終わりゆく刻(とき)
この地に滅びがもたらされる
全てが今宵終わり
永久に来ない未来
滅びを受け入れず
魂が焔と変わりゆく
行き先さえも受け入れず
焦土の世界にとどまり続ける

全てが終わりゆく刻(とき)
かつて幸せだった日の記憶が甦る
南十字の地に描いた永遠の幸せ
全ての時が止まり静寂が訪れた世界

破壊
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ

破壊
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを滅ぼせ
全てを滅ぼせ
全てを滅ぼせ
全てを滅ぼせ

汝に告ぐ、我は破壊者
汝の住む地を今宵破壊する
我に逆らう者は全て滅ぼす
全てを滅ぼし全てを滅ぼせ

全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを滅ぼせ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを滅ぼせ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを滅ぼせ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを滅ぼせ

我に逆らうな我に全て従え
汝の体を葬り
汝が宿る祠を今宵破壊す
汝の魂も葬り滅ぼす

全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを滅ぼせ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを滅ぼせ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを滅ぼせ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ
全てを破壊せよ

祠に漂う魂のざわめき
今宵で最後を迎える時

僅かな希望が全て失われ
終わり無き悲しみを全て打ち砕いて
焔となりて全てを滅ぼす
全てが消え
全てが消え

凍てつく荒れ果てた地に
絶望をもたらす
古(いにしえ)より忌み嫌われた存在

全ての生命を葬り
この地を消し去り
全ての存在を消し去り
全ての存在を滅ぼす