終刻[Owarinotoki]

在りし日の幸せ
二度と戻る事は無い

破壊者に全てを奪われ
心無い一言が止めどなく突き刺さる
救われぬ心救われぬ身体
永久に救われぬ世界

焦土と化した地に
今宵異変が起きる
不吉な空から前触れも無く
降り注いだ黒い雨に
最早為すすべも無く
ただ滅びを待つしか無い

全てが終わりゆく刻(とき)
この地に惨劇がもたらされる
全てが今宵終わり
永久に来ない明日へと
滅びを受け入れ
身体から抜け出る魂
行き先さえも解らず
焔へと変わり社(やしろ)へ向かい

全てが終わりゆく刻(とき)
この地に滅びがもたらされる
全てが今宵終わり
永久に来ない未来
滅びを受け入れず
魂が焔と変わりゆく
行き先さえも受け入れず
焦土の世界にとどまり続ける

全てが終わりゆく刻(とき)
かつて幸せだった日の記憶が甦る
南十字の地に描いた永遠の幸せ
全ての時が止まり静寂が訪れた世界